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ハンドリフトとは?物流を支える基本的荷役機器!

saaya

物流現場や倉庫で頻繁に見かける「ハンドリフト」は、パレットに載せた貨物を効率的に移動させるための重要な荷役機器です。この記事では、ハンドリフトの基本概念から種類、使用方法、メリットまでを詳しく解説します。

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ハンドリフトの基本概念と呼称

ハンドリフトは日本では和製英語として定着していますが、英語圏では「パレットジャッキ(Pallet jack)」「パレットトラック(Pallet truck)」「パレットポンプ(Pallet pump)」などと呼ばれています。国内でも「ハンドパレットトラック」「ハンドリフター」「ハンドフォーク」など様々な呼称があり、メーカーの商品名から「キャッチパレ」「ビシャモン」と呼ばれることもあります。

簡潔に言えば、ハンドリフトは「手動式のフォークリフト」と考えるとわかりやすいでしょう。パレットに差し込む爪(フォーク)を持ち、油圧機構によってパレットごと荷物を持ち上げて移動させる道具です。

ハンドリフトの構造と動作原理

ハンドリフトの基本構造は以下の部品から成り立っています。

  1. フォーク(爪):パレットに差し込む部分
  2. ハンドル(支柱):操作用の取っ手
  3. 油圧ポンプ:荷物を持ち上げるための機構
  4. 車輪:移動のための前輪と後輪
  5. リンケージ:油圧の力を伝える連結部品

動作原理は比較的シンプルです。ハンドルを前後に動かすと油圧ポンプが作動し、リンケージを介して車輪が下がることでフォークが上昇する仕組みです。ハンドルに付いているレバーを握ると油圧が解放され、フォークが下降します。

ハンドリフトの主な種類

手動ハンドリフト

最も一般的なタイプで、全ての操作を人力で行います。ハンドルを前後に動かして油圧ポンプを作動させ、パレットを持ち上げます。シンプルな構造で価格も比較的安く、故障が少ないため広く普及しています。一般的な手動ハンドリフトの荷重能力は約2,500kgですが、用途に応じて500kg程度の軽量タイプから3,500kgの重量タイプまで様々です。牽引機等、電動補助付き台車を運用する際に併用することを想定したスペックです。

電動ハンドリフト

電動ハンドリフトはバッテリーを搭載し、電力を利用してパレットの昇降を行います。持ち上げる動作のみが電動化されているタイプと、移動も含めて電動化されているタイプがあります。

電動タイプは作業者の負担が大幅に軽減され、重量物の取り扱いが容易になります。その反面、手動タイプより価格が高く、バッテリーの充電や管理が必要という点もあります。多くの電動モデルには安全装置として、ハンドルから手が離れると自動停止するデッドマンスイッチが装備されています。

特殊タイプのハンドリフト

用途に応じて様々な特殊なハンドリフトも存在します。

  1. ラフテレーン・パレットジャッキ:大型の空気式タイヤを採用し、不整地での使用に適したタイプ
  2. トラック・マウント・フォークリフト:トラック後部に装着し、配送先での荷下ろしを効率化するタイプ
  3. ミニタイプ:小型軽量で狭いスペースでの作業に適したハンドリフト

ハンドリフトの正しい使用方法

ハンドリフトを効率的に使うための基本的な操作手順は以下の通りです。

  1. フォークをパレットに差し込む

    パレットの開口部にフォークをゆっくりと差し込みます。奥まで差し込みすぎるとパレットが破損したり、フォークが抜けづらくなったりする可能性があるので注意が必要です。
  2. パレットを持ち上げる

    ハンドルに付いているレバーを下げ、ハンドルを前後に動かします。この動作により油圧ポンプが作動し、フォークが上昇してパレットを持ち上げます。
  3. パレットを移動させる

    ハンドリフトは基本的に「引く」ことで移動させるのが基本です。レバーを中立位置にして、ハンドルを手前に引いて移動します。押して移動させることも可能ですが、視界が制限され操作も不安定になりがちです。
  4. パレットを下ろす

    目的地に到着したら、ハンドルに付いているレバーを握ってフォークを下降させます。レバーの握る強さで下降速度が変わるため、ゆっくりと操作するのが安全です。

ハンドリフトの主なメリット

ハンドリフトには以下のような利点があります。

  1. 資格不要:フォークリフトとは異なり、特別な運転資格や技能講習が不要です。
  2. 小回りの良さ:コンパクトな設計で、狭いスペースや通路でも操作が可能です。
  3. 正確な配置:手動で操作するため、パレットを正確に配置できます。
  4. 低コスト:フォークリフトと比較して購入・維持コストが低く抑えられます。
  5. 静音性:特に手動タイプはエンジン音がなく、静かに作業できます。

ハンドリフト使用時の注意点

ハンドリフトを使用する際には以下の点に注意が必要です。

  1. パレット形状の制限:すべてのパレットに対応しているわけではなく、特にプラスチック製のリターナブルパレットの一部ではフォークが入らない場合があります。
  2. 騒音・振動:単面型以外のパレットでは、フォークの挿抜時に騒音や振動が発生することがあります。
  3. サイズの制限:両面使用型パレットの場合、ハンドリフトの前後輪間に収まるサイズでなければ移動が実質的に不可能です。
  4. 安全対策:重量物を扱うため、適切な操作方法を守り、安全に配慮した作業が必要です

ハンドリフトの選定ポイント

ハンドリフトを選ぶ際のポイントは以下の通りです。

  1. 荷重能力:取り扱う荷物の重量に適したモデルを選ぶこと
  2. サイズ:作業場所の広さやパレットのサイズに合わせたモデルを選ぶこと
  3. 車輪の材質:床の状態や騒音対策に応じた車輪材質を選ぶこと
  4. 操作のしやすさ:作業者の体格や作業内容に合わせて操作しやすいモデルを選ぶこと
  5. 耐久性:使用頻度や環境に応じた耐久性のあるモデルを選ぶこと

まとめ

ハンドリフトは物流現場の基本的な荷役機器として、パレットに積まれた荷物を効率的に移動させる重要な役割を担っています。手動式と電動式があり、フォークリフトと比較して資格不要で小回りが利くという大きな利点があります。

シンプルな構造ながらも、油圧の力を利用して重い荷物を少ない力で動かせる優れた仕組みを持っています。1918年頃から存在するという歴史ある道具が、今日の物流現場でも欠かせない存在として進化し続けているのです。

適切なハンドリフトを選び、正しい使用方法を守ることで、作業の効率化と安全性向上に大きく貢献します。特に小規模な倉庫や狭いスペースでの作業において、ハンドリフトはその真価を発揮するでしょう。

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